ご挨拶
九州電力㈱は、地域・社会と共に発展していくことを志向しており、自治体や他企業との協業により、地域・社会の課題に真摯に向き合い、より豊かで、より快適な生活や経済活動に繋がるよう、様々な取組みを推進しています。
そのような中、2020年に廃止を公表した川内発電所跡地の有効活用について、薩摩川内市さまのご協力のもと検討を進め、2022年にはサーキュラーパーク九州構想を公表しました。
サーキュラーパーク九州構想については、これまで九州のエネルギーを支えてきた川内発電所の跡地を資源循環の拠点と位置づけ、「循環経済」と「脱炭素化」の推進による持続可能な社会の構築を目指す新たなチャレンジです。
サーキュラーパーク九州㈱は、この構想を実現させるための新会社として、九州のエネルギーを支える九州電力㈱と再資源化率99%を超す総合リサイクル業を営む㈱ナカダイHDにより2023年7月に誕生した会社です。
地球は先祖から受け継いでいるものではない
子どもたちから借りたものだ
サン=テグジュペリ
現代社会における私たちの生活は、急速な技術変革により、日々便利になっています。しかし、その一方で、大量の廃棄物を排出しています。
例えば、電球式信号機はLEDの普及とともに大量に廃棄となりました。また、ECサイトの普及で、自宅にいながら簡単に買い物ができるようになりましたが、商品によってはカタログから外れた途端に、新品であったとしても廃棄物として処理されています。私たちの日々の生活は、こういった経済活動により生み出される大量の廃棄物の上に成り立っています。
「星の王子様」で有名な小説家のサン=テグジュペリは、「地球は先祖から受け継いでいるものではない。子どもたちから借りたものだ」という言葉を残しています。地球環境は「大人が子どもたちに繋いでいくバトン」という発想ではなく、「子どもたちが、自分たちが成長するまで使っていていいよと、貸してくれている」という発想です。普通、子どもから借りた大事なものを無責任に扱い、破壊するような親はいません。それと同じように、この地球も子々孫々の事を常に念頭に置きながら、「借りものである」という姿勢で、大事に扱っていき、最高の形で子どもたちに返すべきです。
サーキュラーパーク九州㈱は、「地球と共存するサーキュラーエコノミーの実現」をビジョンとし、資源循環で九州から世界の脱炭素を実現を目指しています。これまで捨てられていたモノを「資源」として循環させ、原材料の調達と廃棄処分を減らし、脱炭素に貢献します。また、サーキュラーパーク九州㈱の保有する再資源化に関する技術・ノウハウで新たな価値を創出し、持続可能な社会を実現します。九州電力グループのサーキュラーパーク九州㈱にご期待ください。